高周波焼入の自動化ラインで稼働する産業用多関節ロボット

高周波焼入焼戻し

INDUCTION HARDENING ; HIGH FREQUENCY HARDENING AND TEMPERING

高周波焼入焼戻しについて

高周波焼入装置で金属部品を加熱し水蒸気が上がっている様子

高周波焼入は、誘導加熱(電流)の原理を利用し鋼を加熱し、冷却液を噴射して急冷する熱処理法です。
交流電流を使用し、その周波数は関東地区で50Hz、関西地区で60Hzですが、この周波数を高周波発生装置(高周波発振機)によって、1,000Hz(1kHz)~1,000,000Hz(1,000kHz)まで上昇させたものが高周波電流です。(※当社では、3,000Hz(3kHz)~400,000Hz(400kHz)を使用しております。)
また、発振機の出力(電力)が大きくなるほど、大きい部品を誘導加熱することができ、周波数が低いほど深い硬化層が、周波数が高いほど浅い硬化層が得られます。
鉄鋼部品の目的とする部分の表面を、銅で作成した加熱コイルにより急速に誘導加熱し、オーステナイト状態にした後冷却すると、表面の組織はマルテンサイトとなり、内部は素地のまま表面に硬い焼入硬化層を作ることができます。このようにして、目的とする部品の必要個所を硬くすることにより、耐摩耗性、耐疲労性を高めるとともに、強靭で強い圧縮応力を持たせることができます。
焼戻しは、焼入後の鋼を品質仕様に合わせるべく適切な温度で加熱、保持した後、適切な方法で冷却する熱処理法です。この操作により、焼入処理のもろさを改善し、強さや硬さは少し減少しますが、靭性(粘り強さ)を増すことができます。通常180~250℃程度の温度で行われ、組織は焼戻しマルテンサイトとなります。(※ 当社焼戻し炉については大気炉となります。)

高周波焼入焼戻し詳細

適応材質

機械構造用炭素鋼

  • S35C
  • S40C
  • S43C
  • S45C
  • S48C
  • S50C
  • S55C
  • S58C
  • SAE1050

    【アメリカ自動車技術者協会:Society of Automotive Engineers】

機械構造用合金鋼

  • SCM435
  • SCM440
  • SNCM439
  • SAE8620

    【アメリカ自動車技術者協会:Society of Automotive Engineers】

冷間圧造用炭素鋼

  • SWCH45KL

球状黒鉛鋳鉄

  • FCD450
  • FCD600
  • FCD700

一般構造用圧延鋼材

  • SS540
  • SS640

主な部品名称

  • ギヤ
  • シャフト
  • ピン
  • レバー
  • カラー
  • ケース
  • ハウジング
  • ボルト
  • インサート
  • リンクプレート
  • ブッシュ
  • カム
  • プーリー
  • ヨーク
  • スプライン
  • トラニオン
  • エンド
  • セレーションボルトなど

適応ワーク

設備 出力 周波数 適応ワーク
2号 80kw 20kHz,100kHz

外径φ10~

60mmx全長30~

200mm

3号 300kw 3kHz

外径φ50~

200mmx全長50~

1,500mm

4号 300kw 20kHz

外径φ25~

500mmx全長50~

800mm

5号 80kw 20kHz,100kHz

外径φ10~

60mmx全長30~

200mm

6号 80kw 20kHz,100kHz

外径φ10~

60mmx全長10~

200mm

7号 80kw 100kHz

外径φ10~

60mmx全長30~

200mm

8号 50kw 400kHz

外径φ5~

30mmx全長10~

650mm

9号 100kw 350kHz

外径φ10~

120mmx全長50~

200mm

10号 80kw 100kHz

特定のチェーン専用機

11号 400kw 3kHz

外径φ50~

150mmx全長50~

1,500mm

13号 100kw 350kHz

外径φ10~

120mmx全長50~

200mm

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